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次亜塩素酸水溶液に関する弊社の見解(6月29日更新)

2020年5月30日

※2020年6月25日に、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の検証により新型コロナウイルスへの次亜塩素酸水の有効性が確認されたことから、本ページの内容を追記・更新いたしました。


新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い消毒液が市場から品薄となり、アルコール消毒等の代替品と称する多くの商品が市場に出回っております。
しかしながら、こうした商品の中には成分や製造方法、品質管理が不明な商品が多く流通し、中には危険な使用方法を謳うものも見受けられ、企業倫理、工業倫理上の問題が表面化しています。

弊社はクレンリネス業務において、COVID-19以前より長年にわたり次亜塩素酸水溶液を製造・使用しており、その使用方法やメリット、デメリットについては多くの情報と実務経験を有しております。
正しく用いれば大変効果の高い次亜塩素酸に対して、倫理的に問題のある一部商品によってマイナスイメージを持たれ、風評被害が起こりかねない現状を大変残念に感じております。
消費者の皆様におかれましては正しい理解をお持ちいただきたく、できるだけ中立な観点から、化学者の方による肯定、否定両論の知見も踏まえながら、弊社の見解を以下のとおり申し述べたく存じます。


1.水溶液の種類ごとの相違点


(1)次亜塩素酸ナトリウム(アルカリ性)
市販の漂白剤などがこれに当たります。(多くの場合、漂白剤には水酸化ナトリウム等も添加されています。)
食品添加物であり、食品製造をはじめ水道、プール、公衆浴場等幅広い分野で用いられますが、強いアルカリ性を示すため手荒れの原因等になり、ご家庭での日常的な除菌には向きません。

(2)電解次亜水(アルカリ性または弱アルカリ性)
食塩水を無隔膜水槽で電気分解した水溶液で、次亜塩素酸ナトリウムと同一とみなされています。
一般家庭向けの整水器(十数万円のもの)が流通しています。

(3)次亜塩素酸水(微酸性または弱酸性)
定められた電気分解による製造方法で規定どおり生成された水溶液は食品添加物として用いられています。
濃度は水素イオン指数(pH)によって20ppm~60ppmまでの範囲で規定されており、この範囲を外れるものは食品添加物としては認められていません。
基本的に流水で使用するものであって、塩素の安定性が極めて脆弱なため、ボトルやタンクに入れた状態での流通はされません(できません)。

(4)次亜塩素酸水溶液(微酸性または弱酸性)
次亜塩素酸ナトリウム等水溶液の水素イオン指数(pH)を調整した水溶液であり、食品添加物としての「次亜塩素酸水」とは異なります。(食品添加物と表記する事はできません。)
整水方法によって塩素濃度や水素イオン指数(pH)を調整する事が可能であるため、ある程度の保存ができ、ボトルやタンクに入れた状態で流通させる事が可能で、COVID-19以前より、保育所、介護施設、清掃等の事業者向けに販売されております。
一方、整水に用いる中和剤や整水方法によっては効果が得られないばかりか人体に有害な成分を含有することがあり、昨今の商品乱立でこの点が問題視されています。
※弊社が製造・販売する「お肌にやさしい微酸性除菌水」はこのタイプです。


2.新型コロナウイルスの影響による流通の問題点


上記1(4)において、次亜塩素酸水溶液はボトルやタンクに入れて流通させる事が可能であると申し述べましたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、次亜塩素酸水が注目され、次亜塩素酸水溶液を整水し販売する事業者(個人も含みます)が急増しました。
水溶液の衛生管理や整水方法、品質は事業者によって異なり、中には充分な知識を持たないまま次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めただけの物を流通させたり、意図的に単なる水を販売する悪質な事業者も現れ、こうした事が保険機関からの注意喚起を呼び、次亜塩素酸に対する不信感が広がる一因となっております。


3.次亜塩素酸の効果について


2020年6月25日に、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の検証により、新型コロナウイルスへの有効性が確認されました。
併せて、新型コロナウイルス感染症対策としての有効塩素濃度が公表され、20秒後に99.99%のウイルスを死滅させるためには、流水において35ppm以上、スプレーやふき取りでの使用において80ppm以上が必要であるとのことです。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法については、経済産業省がまとめた特設サイトも併せてご確認ください。

-----▼以下、NITEによる検証結果報告前の弊社見解です▼-----
上記1であげた水溶液の種類ごとの効果についての説明は、ここでは割愛させていただきます。
厚生労働省や大学等のウェブサイトに、過去(COVID-19以前)に検証されたウイルスに対する各データが掲載されておりますので、必要な方は検索されるなどしてご確認ください。
これまで次亜塩素酸は、介護、保育、清掃の現場で使用されて来た経緯があり、適切な濃度で使用すれば高い除菌、消臭効果を発揮します。また、インフルエンザ、ノロウイルス等のエンベローブウイルスに有効で、それらへの対策に使用されて来た経緯があります。
この事から、同じノンエンベローブウイルスである新型コロナウイルスにも理論上有効であると考えられており、公的機関や大学での検証作業が進められております。
微酸性、または弱酸性の次亜塩素酸水溶液はアルコールアレルギーの方にもお使いいただけることから、飲食店や国内最大のテーマパークにも設置されていました。
なお、最近になって「(新型コロナウイルスに対する)次亜塩素酸水の効果、現時点では確認されず」との報道(NHK)がありましたが、弊社にて内容を確認したところ、試験結果のばらつきが大きいため、今後もNITEによる検証を続けていくとの事で「効果がない」事が表明されたものではありませんので、弊社といたしましては検証結果を見守りたいと思います。


4.流通する次亜塩素酸水溶液の問題点


●成分(pHを含む)・濃度・整水年月の記載がないもの
次亜塩素酸水溶液を正しく使用するためには、成分・濃度が極めて重要になります。(「安定化塩素」等と記載のものは成分が不明です。)
水溶液中の有効塩素濃度は減衰するため、整水年月、および使用期限の記載のないものは、使用時において充分な効果が期待できない場合があります。
※次亜塩素酸の使用においては最低限、濃度と整水年月の確認は必要です。

●透明ボトルなど流通に適さない容器
次亜塩素酸は熱や紫外線に弱く、直射日光下ではごく短期間で分解が進み、充分な効果が得られなくなります(水に戻ります)。
この事から、透明ボトルでの流通は品質管理上の問題があります。
また、有効塩素濃度の高いものほど分解されるスピードが早いため、バロンケース(段ボール)等での流通が求められます。

●整水後の在庫・商品管理
前述の理由により次亜塩素酸水溶液には推奨される使用期限があることから、整水後の在庫や商品管理の状況によっては、お手元に届いた時点での効果が減衰している場合があります。
従来より次亜塩素酸水溶液を製造販売している事業者では、ほとんどの場合、受注生産にて発送を行っております。

●広告や使用方法における誤った記載・表現
「食品添加物」との記載は食品衛生法により認められておりませんので行うことができません。
医薬品、または医薬部外品(消臭スプレーやジャンプー、ボディソープ等と同様の扱い)でないため、手指消毒など人体への使用は消費者の判断に委ねられており、薬機法により特定のウイルスに対する効果を謳うことも認められておりません(「除菌」との表現は可)。
また、空間噴霧での使用はさまざまな観点から推奨されておらず(医療機関では行われません)、このような使用方法についてのエビデンスもありません。
但し、弊社の見解と致しましては、空気清浄機(気化式)のウォータータンクに微量(10~20ppm程度)を添加する事については、塩素を空間に噴霧するような状況でなく、タンクや器機内のカビや雑菌の繁殖を防ぐ観点から有効なものであると考えております。

※弊社商品におきましては、正しくご使用いただくための判断材料となるすべての表示を行っております。




次亜塩素酸を用いた商品は、ごく一部を除いて医薬品・医薬部外品ではありません。(消毒剤や抗ウイルス効果が謳われている場合は薬機法違反となります。)
ご家庭でお使いになられているシャンプー、ボディーソープや洗剤などと同じように、最終的には消費者の選択動機によって商品をお選びいただくことになる事から、本邦政府としては医薬品・医薬部外品として認可されたアルコール消毒(すべてのアルコール製品が医薬品・医薬部外品ではないためご注意ください)を推奨しているものと思われます。
また、国際的情勢やアルコール製品の政治的事情によって次亜塩素酸を用いた製品の普及にはハードルがあるものと見られます。
しかしながら、アルコールアレルギーをお持ちの方が以前からお使いになられていらっしゃるケースがあるように、次亜塩素酸にも求められるニーズがあり、消費者の皆様におかれましては、弊社製品が否かに関わらず、正しい理解のもと、用途や状況に適した商品をご選択いただきますようお願い申し上げます。

-----(2020年6月29日追記)-----
弊社といたしましては、長年の導入実績からエンベローブウイルスである新型コロナウイルスへの次亜塩素酸の有効性を信じて、ご提供を継続して参りました。
テレビ等のメディアによる情報の切り取り、報道スタンスにより風評被害も生じつつある状況でありましたが、NITEから新型コロナウイルスへ有効であるとの最終検証報告が出たことにより、一先ず安堵いたしております。
私どもは製造・販売を行うだけでなく、今後もお客様へ丁寧なご説明を行いながら、次亜塩素酸の正しい選択・使用方法を呼び掛けて参りたいと思います。